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ロンドン・テロ/AM


悔しい。

まずはじめに、このテロで亡くなられた方々のご冥福を祈りたいと思います。

G8のためにここ1ヶ月くらいは街中の警官の数が増え、かなり厳重に警備していたはずなのですが。ロンドンが仮住まいとはいえ、率直にいうと今とても悔しい気持ちでいっぱいです。なぜ、ロンドンで、なぜ。


今朝、キングスクロスからはじまる。

朝9時過ぎ、通学のために寮最寄りのバス停からいつものように乗車。
寮からすぐ近くのキングスクロス駅前が人、消防車、パトカー等でごった返しており、大きな火事でもあったのかとぼんやりバスの中から観察。


ロンドン・テロ/AM_d0006422_224487.jpgロンドン・テロ/AM_d0006422_2252464.jpg


バスの運転手も今日はなぜか車内アナウンスをしっかりして、乗客の指示をしている。
「今日は混んでいるのでつめてくださいっ」「次は××に止まります」等々。
ずいぶんバスも混み出し、乗客もまだ状況を把握していない。道路も異様な混み方。
しかし、遅れることに慣れているせいか、誰もあまり気にしていない。

そのまま同じ道をまっすぐ進み、ユーストン駅前に到着。しかしバスが混みすぎ、道路も歩道も渋滞していてバスがしばらく止まる。ようやく進みそうになり、ドアも閉まる。しかし相変わらずバスは止まったまま。乗客もこのただならぬ状況と箱詰め状態を意識しはじめ不安感が漂う。

突然、ドーンという爆発音がユーストン駅方向から聞こえる。
この瞬間、乗客全員の脳裏に「テロ」の文字が。
しかしバスのドアが開くふうでもなく、乗客の一人が「ドアを開けてー」と叫び、多くの乗客が降車。


ロンドン・テロ/AM_d0006422_2333395.jpgロンドン・テロ/AM_d0006422_2444942.jpg

車道も歩道も急いで会社に向かう人、状況を把握すべくパブリックスタッフに尋ねる人、そしてやじ馬で、ぐちゃぐちゃな状態。でも多くの人はいたって冷静で、とくに大騒ぎする様子もない。



ロンドン・テロ/AM_d0006422_2392622.jpgロンドン・テロ/AM_d0006422_3104959.jpg

地下鉄ユーストン・スクエア駅前を通り過ぎると、すでに地下鉄が封鎖されていた。
Gower St.方向に右折すると、こんなところにまで消防車が。そして救助された人が消防車のステップに座っている。今にも泣き出しそうな女性が携帯電話を握りしめているのを見て、ことの重大さを感じる。

ロンドン・テロ/AM_d0006422_3192744.jpgロンドン・テロ/AM_d0006422_3213091.jpg
学校に到着。クラスメイト数人は欠席。まだ皆興奮気味でなかなか集中できない。しかし地下教室で外の音から遮断されていたせいか、次第に落ち着きを取り戻す。

1コマ目の授業が終わると、駅だけでなく学校近くのラッセル・スクエアでもテロあったという情報が入る。大学近辺が現場となり、校舎を囲むように道路が完全封鎖される。向かいの校舎へ行くにも身分証明書がないと渡れない状態。
まだ危険な状態ということで、戦時中につくられたという秘密の地下道を通って次の校舎へ。結局学生たちは大学構内に軟禁状態。

携帯が一時不通になるも、みんなメールなりを使って国の家族に無事を報告している。
私もPCルームから家族・知人に報告。
次の授業も遅れはしたものの意外に決行されてしまう。しかし外では大学病院へ向かう救急車の音がひっきりなしに鳴っていて、とても授業に集中できる状態ではない。先生も家族との連絡が取れないらしく、落ち着かない様子。

ようやくランチタイム。ちょっとした音にも皆かなり過敏になっていて、食器が落ちる音にヒヤッ。
そして午後の授業も決行される。

つづく…。
by u_poko | 2005-07-08 04:18 | UK通信


つれづれ侘ぶる人はいかなる心ならん。まぎるる方なく、ただひとりあるのみこそよけれ(兼好)。ただただとりとめのない、旅のようなさ迷いの。「漂泊の民」になりたい、そんな思いのWeblogs。


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